あなたにピッタリな墓石の選び方~白と黒?~

思い出の里 市営霊園

以前こんな事がありました・・・

お墓って黒がかっこいいよねぇ~。黒い石でお墓建てたい。

でも黒い石のお墓は高いらしいよ~。安くていいから白い石のお墓がいい~

実は、それは間違いなんです。

白い石のお墓は、「白御影石」と呼ばれていて、

黒い石のお墓は、「黒御影石」といいます。

白御影石の中でも、比較的価格の安いもの(G623という石材)から庵治石(あじいし)という

最高級の石材まで幅広く存在します。

つまり白御影石にも高い墓石が存在するという事ですね。



庵治石は、価格が時価となっていることが多く、

大大大企業のお偉いさんなどが墓石に使用したりしているそうです。

希少な石材の為、お墓を建てるまでの期間が通常よりもかかってしまいますが、

品質も抜群とのことなので、待つ価値はありそうです。(かなりお高いですが・・・)

黒御影石も同じように見えますが、石材の種類がたくさんあります。

よーく見るとキラキラ光るものを感じたり、少し緑色が混じっていたり・・・。

石材にはランクが存在する!?

石材には、価格ランクというものがつけられています。

例えば、

G623という白御影石をベースとして考え、G623よりも価格が高い石の種類は

墓石価格が何パーセントか割増しになるという形になっています。



では、価格が高いものは何が違うのか?

石材の単価自体がG623に比べて高い為、

必然的に価格が上がってしまうというのも一つですが、

他にも石の硬度・吸水率の違いなどがありますが、

個人的には、硬度よりも吸水率を重視した方がいいと思います。

吸水率とは、石材がどれだけ水を吸うのかを表したもので、

この吸水率が、低ければ低いほど良いとされていて、

石材が水を吸わない分、劣化がしにくいといわれています。



石材が水を吸うかどうかは雨が降った次の日などに

霊園へ足を運ぶと、どのくらい水を吸ったのか直接目で確認することができます。

水を吸った石材は、通常時よりも色が濃く見えるので、すぐにわかります。


吸水率の高い石材=水分を吸収しやすい

吸水率の低い石材=水分を吸収しにくい

水分を吸収しやすい石材は、ヒビが入ったりサビついたり変色などしてしまったりと

トラブルが起こりやすかったりもします。

石の密度が高いと吸収率も低くなります。

石の密度が高いと同じ大きさの石であっても重さが全然違います。



見た目以外にも、違いがあるという訳か~納得だね。

どの石材でお墓を建てるべきなのか。

結局、どの石を選んだらいいのかわからないよ~


人によって予算や好みがあると思います。


余談ですが、

黒御影石の場合、

文字を彫刻すると彫った部分が(研磨されていないので)白っぽくなります。

その為、彫った文字がくっきりと見えやすいという点があります。

一方、白御影石の場合、

比較的安価でお墓を建てたいという方は、

中国産のG623という種類石材がありますが彫刻した文字が見えにくく、

後から白いペイントを入れることになります。

白いペイントを入れるとその部分が剥げてしまったり、

汚れが付着して汚く見えたりと、メンテナンスの必要があります。

先程お話した吸水率や石の密度も踏まえてご自身にあった石材を選んでください。